その瞬間

NHKでの将棋の放送でプロが二歩で負けた試合が流れたそうです。二歩については説明するまでもないでしょうが同じラインに二つ目の歩(成ってト金になれば除外)を打つという反則で即負けです。

http://coolsummer.typepad.com/kotori/2004/06/post_17.html

実はこれは面白い映像があるという情報を読んで見に行ったのですが、私にはどうして面白いのか全然解らなかったりします。(^_^;)きっと物事の見方が違うんでしょう。

きっと面白いと言う方はまず常識的にこんな間違いなんてありえないという前提でそれが覆ったということで猿も木から落ちる的現象として笑うんでしょう。私もきっと猿が普段の移動でずっこけて木から落ちる画像とか見ると笑うと思います。
でも、これがもしも敵に襲われて逃げ惑うときとか戦っているときに足を踏み外して木から落ちたとかいうと生存競争の厳しさとか、戦いの厳しさを見せる物として全然面白いと感じないでしょうね。

あの段階で棋士は秒読みに追われていました。私は将棋はそれほど判りませんが角頭に桂馬が成ってきて攻め込んできておりかなりシビアな局面なのは想像つきます。そこで30秒で局面を判断できずについやってしまったうっかりミス。で、やっちゃった後はもう取り返せないのです。
終わった後の相手の複雑な表情を見ても盤面はこれからどうにでもなる展開だったのでしょう。

この手のミスって私も仕事でやっています。とにかく時間に追われると碌な事になりません。後で自分自身が見ても何故???と思いました。私に仕事の計画性がないからってわけでなくて他の方々の資料提出のルーズさのしわ寄せを食ったとはいえあれは嫌な思い出です。

そんなことやっているから私は二歩を打つプロを笑えないのでしょう。で、やった事がある人間に
あれはどちらかといえば「痛い」映像です。(-_-; あれを笑える方ってうらやましい限りです。

で、あなたにとっては面白いです?それとも痛いです?